🏠 はじめに
「古い家は木が傷んでいるから、シロアリの格好の餌食になるんじゃない?」
そんな風に思っていませんか?
確かに、シロアリは木が大好物です。しかし、実はシロアリが本当に好きなのは「ただの木」ではなく、「湿気を含んで腐りかけた木」なのです。湿気が大嫌いだった昔の日本の家は自然とシロアリが嫌がる環境を作っていました。
今回は、シロアリについて解き明かしていきましょう!🔍
お客様:「ノダチさん、今、築50年くらいの中古一戸建てをリノベーションして住むのを検討しているんです。でも、古い木造住宅ってシロアリがすごく心配で…」
ノダチ:「レトロで味のある古いお家素敵ですね!シロアリの心配をされるのは当然です。でも実は、昔の家って今の家よりも『シロアリが入りにくい工夫』がたくさん散りばめられているんですよ。おじいちゃん、おばあちゃんの家に行って、床下がすーすー風が通っていた記憶はありませんか?」
お客様:「あ!確かに、昔の実家は冬になると床から冷たい風が上がってきて寒かった記憶があります!」
ノダチ:「そうなんです!その『寒さ』の原因でもある風通しの良さこそが、シロアリを防ぐ最大の武器だったんです。シロアリは風と乾燥が大嫌いですからね。今日は、昔の家がなぜシロアリを寄せ付けにくかったのか、そして今選ぶときにどこに注意すべきかを一緒にお勉強していきましょう!」
お客様:「なるほど、風通しですか!ぜひ詳しく教えてください!」
🏯 昔の家にシロアリが入りにくかった理由
昔の日本の家(特に戦前や昭和中期頃までの伝統的な工法に近い家)には、シロアリの発生を防ぐ自然の知恵が詰まっていました。主な理由は以下の5つです。
1. 床下の通気性が抜群に良かった
昔の家は、基礎(土台)にコンクリートを敷き詰めるのではなく、石の上に柱を立てる「石場建て」や、布基礎と呼ばれる通り抜けができる形状が主流でした。床下が完全にオープン、あるいは風通しの良い格子などが設けられていたため、常に強い風が床下を吹き抜けていました。これにより、シロアリが大好きな「ジメジメした空間」が作られにくかったのです。🌬️
2. 基礎が高く、湿気がこもりにくい
昔の家を思い浮かべると、地面から床面までの高さが結構ありますよね。基礎が高く設計されているため、地面からの湿気が床の木材まで届きにくく、床下空間の体積が大きい分、空気もよく循環していました。
3. 無垢材や乾燥しやすい木材の使用
昔の建築では、時間をかけて自然乾燥させた頑丈な「無垢材(ヒノキや杉、ヒバなど)」が使われていました。特に芯のある目の詰まった木材は硬く、シロアリも簡単には噛み砕けません。また、自然の木材は調湿作用があるため、湿気を吸ってもすぐに自ら乾燥させることができました。🌲
4. 風通し重視の間取りと構造
エアコンがなかった時代、日本の家は「夏を旨とすべし(夏を快適に過ごせるように作るべき)」という思想で作られていました。障子や襖(ふすま)を取り外せば、家全体の風が通り抜けるような開放的な間取りだったため、家の中に湿気が溜まりにくかったのです。
5. 土間、縁側、床下空間の工夫
玄関の「土間」や、庭に面した「縁側」は、外の湿気が直接居住スペースに侵入するのを防ぐ緩衝地帯(クッション)の役割を果たしていました。床下を高く保つことで、木材が直接土に触れないようにする徹底した湿気対策が施されていたのです。🌱
⚠️ ただし古い家でも注意が必要なケース
「じゃあ、古い家ならシロアリの心配は全くないのね!」と言われると、残念ながらそうとは言い切れません。経年変化や暮らし方の変化によって、以下のような状態になっている古い家は、かえってシロアリ被害のリスクが高まってしまいます。
- 雨漏りを放置している屋根や壁から雨水が侵入し、柱や壁の内部が常に濡れている状態になるとシロアリは喜んで2階や天井裏まで登ってきます。
- 床下の配管から水漏れしている台所や浴室、トイレなどの床下配管からじわじわと水が漏れていると、そのエリアだけが局所的に熱帯雨林のような高湿度になりシロアリを呼び寄せます。💦
- 増改築によって通気性が悪化している「過去にリフォームをして部屋を広げた」「物置を増築した」という場合、それによって床下の換気口が塞がれてしまい、風が通らなくなっているケースが多々あります。
- 庭の敷地や基礎の周りに荷物が山積み家の周りに古い木材や段ボール、使っていない植木鉢などを放置していると、それがシロアリの「餌場」となり、そこから基礎を伝って家の中に侵入される原因になります。
🔄 今の家と昔の家の違い
現在の住宅と昔の住宅では、構造やコンセプトがガラリと変わっています。どちらが良い・悪いではなく、特性を知ることが大切です。⚖️
| 項目 | 昔の家(伝統的・旧来の木造) | 今の家(現代の高性能住宅) |
| 構造・気密性 | 気密性が低く、隙間風が多い。 | 気密性・断熱性が非常に高く、密閉されている。 |
| 床下の構造 | 高床で、風が通り抜ける(布基礎など)。 | ベタ基礎(コンクリートで覆う)が主流。 |
| シロアリ対策 | **「風通しと乾燥」**で自然に防ぐ。 | **「薬剤処理」や「物理的な侵入遮断」**で防ぐ。 |
| リスク要因 | 経年劣化による雨漏り、増改築での通気悪化。 | 万が一床下に水が溜まった際、抜けにくい。 |
現代の家は、地面をコンクリートで覆う「ベタ基礎」が主流なので、地面からのシロアリ直接侵入は防ぎやすくなっています。しかし、気密性が高い分、一度床下に水が漏れたり湿気がこもったりすると、今度は逆に乾燥しにくいという弱点もあります。そのため、今の家では定期的な防蟻(シロアリ予防)メンテナンスが不可欠となっているのです。
🔍 中古住宅を買う時にチェックしたいポイント
リフォーム前提で中古住宅を購入する際は、以下のポイントを現地でしっかり確認しましょう!
- 床下・基礎の確認床下収納庫の外せる部分や、点検口から床下を覗いてみましょう。「カビ臭いにおい」がしないか、基礎のコンクリートや木部に「蟻道(ぎどう:シロアリが作る土のトンネル)」がないかチェックします。
- 浴室(お風呂)まわり・洗面所特に在来工法(タイル張り)の古いお風呂は、タイルのひび割れから水が漏れ、土台が腐ってシロアリの被害に遭っているケースが一番多いポイントです。壁を叩いてみてポコポコと軽い音がしないか確認しましょう。
- 玄関・勝手口玄関まわりは床下空間がなく、土留めの上に直接木材が乗っていることが多いため、湿気が溜まりやすくシロアリの侵入経路になりやすい場所です。ドア枠の下部がスカスカになっていないか見ます。
- 雨漏りの跡天井や壁のクロスにシミがないか、押し入れの中がジメジメしていないか確認します。
💡 ノダチのアドバイス
見た目だけでは判断が難しいことも多いです。少しでも怪しいと感じたり、安心して長く住みたい場合は、購入前に「インスペクション(建物状況調査)」を専門業者に依頼し、床下の奥までしっかりシロアリ調査をしてもらうのが一番安心です!
📝 売却前に確認しておくとよいこと
今、古いお家をお持ちで「これから売りに出そうかな」と考えている方も、シロアリ対策の確認はとても重要です!売却活動をスムーズに進めるために、以下の2点を確認しておきましょう。
- 過去の「防蟻処理(シロアリ駆除・予防)」の履歴「〇年前にシロアリ予防の工事をした」という保証書や領収書があれば、保管しておきましょう。購入検討者様への大きなアピールポイント(安心材料)になります。
- 現在の被害の有無をあらかじめ把握する売り出す前に、一度専門業者に床下を見てもらうのも手です。もし仮に小さな被害が見つかっても事前に修復したり、その分を価格に反映させて正直に告知することで、売却後のトラブル(契約不適合責任)を防ぐことができます。😊
🏁 まとめ
「昔の家はなんで白蟻があまりこないの?」という疑問への答えは、「日本の気候に合わせ、風通しを最優先にして湿気を徹底的に追い出す構造になっていたから」でした。
しかし、どんなに優れた昔の家でも、年月を経て雨漏りが発生したり、床下の風通しが悪くなったりすれば、シロアリのリスクは高まります。つまり、「古いからダメ」「新しいから安心」ではなく、その家が今「乾燥した状態を保てているか」が何よりも大切なのです。
「この中古物件、レトロで気に入ったけど建物状態は大丈夫かな?」
「実家を売りたいけれど、シロアリの履歴なんて分からない…」
そんな不安や疑問がございましたら、いつでもお気軽にノダチまでご相談くださいね。一歩一歩、一緒にお悩みを解決していきましょう!トータルで安心できるお家探し・お家売却をサポートいたします。🏠✨

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