1. はじめに

お客様👨‍🦰:ノダチさん、こんにちは!実は今、実家の土地の売却を考えているんですがひとつ気になることがあって。

ノダチ👨‍💼:こんにちは!実家のご売却ですね。気になることとは何でしょうか?

お客様👨‍🦰:敷地の隅に、昔から大きな電柱が立っているんです。あと、近所の空き地には携帯電話の基地局(電波塔)が立っている場所もあって。「これって、売るときに不利になるんじゃないか?」とか「そもそも邪魔なんだけど、どかせるのかな?」と不安になりまして。

ノダチ👨‍💼:なるほど。電柱や電波塔ですね。確かに土地を見に行ったときに敷地内にそれらがあると、「おや?」と足が止まるポイントですよね。

お客様👨‍🦰:そうなんです。やっぱりデメリットしかないんでしょうか?

ノダチ👨‍💼:実は、必ずしもデメリットばかりではないんですよ。「電柱敷地料」や「基地局の賃料」といった収入面でのメリットもありますし、場所によっては売却価格にほとんど影響しないケースもあります。

お客様👨‍🦰:えっ、収入になることもあるんですか?

ノダチ👨‍💼:はい。今日は、敷地内に電柱や電波塔がある土地をどう考えればいいのか、実務的な視点で詳しく解説しますね。


2. そもそも敷地内の電柱とは?

お客様👨‍🦰:そもそも、なぜ道路ではなく個人の敷地内に電柱が立っていることがあるんですか?

ノダチ👨‍💼:道路が狭くて公道上に立てられなかったり、配線の効率上、敷地の角や端を借りる形で設置されたりすることが多いですね。

お客様👨‍🦰:自分の土地なのに、勝手に立っているわけではないんですね。

ノダチ👨‍💼:もちろんです。電力会社や通信会社(NTTなど)が、当時の所有者と「土地使用承諾」を交わして設置しています。確認すべきポイントは電柱そのものだけではありません。

  • 支線: 電柱を支えるために斜めに張られたワイヤー。
  • 支柱: 電柱を支えるためのもう一本の柱。
  • 管理番号プレート: 電柱に付いている番号。これを見ると、どこの会社が管理しているか分かります。

お客様👨‍🦰:支線!あのアスファルトから斜めに伸びている黄色いカバーが付いたワイヤーですね。あれ、結構場所を取るんですよね……。


3. 電柱がある土地の主なデメリット

お客様👨‍🦰:まずは、現実的なデメリットを教えてください。

ノダチ👨‍💼:はい。不動産実務においてよく問題になるのは以下の点です。

デメリット項目具体的な影響
駐車・出入庫の妨げ車の出し入れの際に何度も切り返しが必要になる、または駐車スペースが制限される。
建築・外構の制限玄関ドアの正面に電柱が来たり、門扉やフェンスの設置が難しくなったりする。
将来の建替えへの影響3階建てを建てる際、電線が近すぎて建築足場が組めない、またはクレーン車が入らない。
景観・見た目窓からの景色に電柱が入る、圧迫感があるなど。
心理的敬遠買主様によっては「なんとなく嫌だ」という理由で検討から外れることがある。

お客様👨‍🦰:やっぱり「車の出し入れ」は一番気になりますね。

ノダチ👨‍💼:そうですね。特に明石・大久保エリアは車社会ですので、駐車のしやすさは査定価格にも直結します。電柱が敷地のど真ん中にあるのと隅にあるのでは、受ける印象が全く違います。


4. 電柱があることで収入になるケース

お客様👨‍🦰:さっき言っていた「収入」について詳しく知りたいです!

ノダチ👨‍💼:はい、電力会社や通信会社から支払われる「電柱敷地料」ですね。

お客様👨‍🦰:いくらくらいもらえるんですか?

ノダチ👨‍💼:正直にお伝えすると、金額はそれほど高くありません(笑)。宅地の場合、1本あたり年額1,500円前後が一般的です。

お客様👨‍🦰:年額1,500円……!お小遣い程度ですね。

ノダチ👨‍💼:そうなんです。「これで儲ける」というよりは、「固定資産税の足しの一部」くらいに考えるのが健康的ですね。支払いは3年分まとめて振り込まれるケースも多いですよ。

お客様👨‍🦰:もし、今までもらった記憶がない場合はどうすればいいですか?

ノダチ👨‍💼:電柱についている管理番号をメモして、関西電力やNTTに電話すれば確認できます。所有者が変わったとき(相続や売買)は、振込先の変更手続きが必要になるので私たち不動産会社がサポートすることもあります。


5. 電波塔・携帯基地局がある場合の収入と注意点

お客様👨‍🦰:では、あの大きな「電波塔」や、建物の屋上にある「携帯基地局」はどうなんですか?

ノダチ👨‍💼:こちらは電柱とは話が別で、本格的な「賃料収入」になる可能性があります。

お客様👨‍🦰:おお!期待できそうですね。

ノダチ👨‍💼:場所や設備の規模、通信会社との契約によりますが、月額数千円から、多いところでは数十万円以上になることもあります。

お客様👨‍🦰:それは大きいですね!でも、何か落とし穴がありそうですが……。

ノダチ👨‍💼:そうなんです(笑)。注意点はいくつかあります。

  1. 契約の拘束力: 一度契約すると、10年〜20年といった長期契約になることが多く、こちらの都合で「明日すぐ撤去して」とは言えません。
  2. メンテナンスの立入り: 通信会社のスタッフが点検のために敷地内に入ることを承諾しなければなりません。
  3. 原状回復: 契約終了時に、誰の負担できちんと更地に戻すか契約書の内容確認が必須です。

お客様👨‍🦰:売る側としては収入があるのはプラスだけど、買う側からすると「ずっとそこにある」のがネックになるかもしれないんですね。


6. 電柱や電波塔は移設・撤去できるのか?

お客様👨‍🦰:ノダチさん、もし電柱が邪魔な場合、移設や撤去はできるんでしょうか?

ノダチ👨‍💼:結論から言うと、「敷地内の別の場所へ移す」ことなら相談できる可能性が高いです。

お客様👨‍🦰:敷地外(道路など)に出すのは?

ノダチ👨‍💼:それはかなりハードルが高いですね。道路管理者の許可が必要ですし、移設先の目の前の家の人から反対されることもあります。

お客様👨‍🦰:費用は誰が払うんですか?

ノダチ👨‍💼:ここが重要なポイントです。

  • こちらの都合(建替えや駐車場を作りたいなど): 基本的には自己負担です。数万円から、工事規模によっては数十万円かかることもあります。
  • 電力会社の都合や、公共工事など: 会社側が負担することがあります。

お客様👨‍🦰:まずは電力会社に「ここに駐車場を作りたいから動かせないか?」と相談してみるのが第一歩ですね。


7. 売却時に確認しておくべき資料・ポイント

お客様👨‍🦰:実際に売却活動を始めるとき、私は何を準備しておけばいいでしょうか?

ノダチ👨‍💼:スムーズな売却のために、以下の情報を整理しておきましょう。

  • 電柱の管理者と番号: プレートの写真を撮っておくとスムーズです。
  • 敷地料の入金履歴: 通帳の記帳内容など。
  • 土地使用承諾書や賃貸借契約書: 特に携帯基地局がある場合は、この契約書が「商品の一部」になります。
  • 支線の位置: 図面に書き込んでおくと、買主様が検討しやすくなります。

ノダチ👨‍💼:これらが揃っていると、買主様も「ちゃんと管理されているな」と安心され、成約に繋がりやすくなります。


8. 買主側が注意すべきこと

お客様👨‍🦰:逆に、私が電柱のある土地を買う立場だったら、どこを見るべきですか?

ノダチ👨‍💼:買主様の立場で大切なのは、「図面だけでなく現地でシミュレーションすること」です。

  1. 車を実際に入れてみる: 電柱が死角にならないか、ドアが開けられるか。
  2. 建築会社に見てもらう: 希望の間取りが建てられるか。電柱を避けて玄関を作れるか。
  3. 「移設できる」を前提にしない: 契約前に電力会社へ問い合わせ、「移設可否」の感触を掴んでおくのが安全です。

お客様👨‍🦰:買ってみてから「やっぱり車が入らなかった」では遅いですもんね。


9. 売主側が注意すべきこと

お客様👨‍🦰:売る側の私は、どういう姿勢で臨めばいいでしょう?

ノダチ👨‍💼:一番大切なのは、「正直に伝え、先に整理しておくこと」です。

  • 重要事項説明: 電柱の位置や敷地料のことは、必ず「重要事項説明書」に記載します。これを隠すと後でトラブル(契約不適合責任など)になります。
  • 「少し邪魔だけど、その分こう解決できる」という提案: 例えば「電柱はありますが、その分このスペースを駐輪場にすれば有効活用できますよ」といった前向きな提案を不動産会社と一緒に考えましょう。

10. 査定価格や売却活動への影響

お客様👨‍🦰:結局のところ、査定価格は下がるんでしょうか……?

ノダチ👨‍💼:ケースバイケースですが、「実害があるかどうか」で決まります

  • 影響が少ないケース: 敷地の北西の角(使いにくい場所)に電柱がある。駐車に影響がない。
  • 影響が大きいケース: 敷地の真ん中に支線がある。電柱のせいで並列駐車ができない。
  • プラス評価になるケース: 携帯基地局があり、安定した高額賃料が入っている(投資物件として見る場合)。

お客様👨‍🦰:なるほど。「誰がその土地を欲しがるか」によっても評価が変わるんですね。

ノダチ👨‍💼:その通りです!一般のマイホームを建てる方には少し敬遠されても、事業用として使う方には「賃料収入ラッキー!」と思われることもあります。ターゲットを絞った戦略が大切ですね。


11. よくある質問Q&A

Q1. 敷地内に電柱があると売れにくいですか?

A1. 駐車や建築に大きな支障がなければ、極端に売れにくくなることはありません。ただし、比較検討されている別の土地に電柱がない場合、価格面での調整が必要になることはあります。

Q2. 電柱敷地料はいくらぐらいですか?

A2. 宅地なら年間1,500円程度、田畑ならもっと安くなるのが一般的です。

Q3. 電柱敷地料は自動でもらえますか?

A3. いいえ。所有者が変わった際、電力会社等に申請(名義変更)をしないと振込先が変わりません。

Q4. 電柱は勝手に撤去できますか?

A4. できません。電力会社や通信会社の所有物ですので必ず協議が必要です。

Q5. 電柱の移設費用は誰が負担しますか?

A5. 所有者の都合(建築や駐車場のため)であれば、基本的には所有者負担(自己負担)となります。

Q6. 電波塔や携帯基地局がある土地は売却できますか?

A6. もちろんです。賃料収入がある「収益物件」という側面と、利用制限がある「土地」という側面の両面から査定を行います。

Q7. 基地局の賃料収入は買主に引き継がれますか?

A7. はい、基本的には契約を承継することになります。

Q8. 相続した土地に電柱がある場合、何を確認すべきですか?

A8. まずは電柱の管理者を確認し、誰の名義で敷地料が振り込まれているかチェックしてください。

Q9. 電柱があることは重要事項説明に記載されますか?

A9. はい。敷地内の状況として必ず記載し図面にも明記します。

Q10. 購入前にどこまで調べるべきですか?

A10. 移設を希望する場合は、購入申し込み(買付)の前に、不動産会社を通じて電力会社に移設の可能性を確認してもらうのがベストです。


12. まとめ

お客様👨‍🦰:ノダチさん、ありがとうございました!電柱や電波塔があるからといって、即「ダメな土地」ではないことが分かりました。

ノダチ👨‍💼:良かったです!大切なのは、「現状を正しく把握し、将来の計画にどう影響するか」を冷静に見極めることです。

  • 電柱は場所によって影響が異なる。
  • 少額だが敷地料(収入)がある。
  • 基地局は契約内容の確認が最優先。
  • 移設は相談可能だが、費用と場所の確認が必要。

ノダチ👨‍💼:これらを整理しておけば、売るにしても買うにしても、納得感のある取引ができますよ。

お客様👨‍🦰:まずは実家の電柱の番号をメモしてノダチさんに相談に乗ってもらおうと思います!

ノダチ👨‍💼:ぜひ、お気軽にご相談ください。現地を拝見して最適な売却プランをご提案させていただきますね!

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